鍵交換する際の業者選びのポイント

信頼できる誠実な業者であるか

鍵は住まいやオフィスなどを守り、内部の生活や財産、内部にいる人の命をも守る大切なものです。
勝手に開けられたり、合い鍵を密かに作られたり、プライバシーを侵されたり、犯罪に巻き込まれることがないよう、鍵業者選びは慎重にしなければなりません。
基本的には地域で豊富な実績を持つ業者や、口コミなどで信頼されている業者がベストです。
所在地や連絡先などもしっかりと確かめ、企業や個人のお店としてきちんと活動している業者か確認をとりましょう。
スタッフが作業前に身分証の提示をするなど、責任をもって誠実な作業をしてくれるかも業者選びのポイントになります。

どのような鍵に対応しているか

業者選びのポイントとして、依頼したい鍵交換のニーズに対応しているかも大切です。
何処の鍵交換をしたいのか、そのニーズに応えてくれる業者でなければ意味がありません。
戸建て住宅、アパート、マンション、オフィスビルや倉庫などの建物の種類や、車やバイクの鍵、金庫や家具の鍵など、鍵交換を希望する部位に対応しているかをまず確認しましょう。
また、鍵の種類によっても対応力が異なります。
一般的なシリンダー錠ではなく、電子錠やカードキー、マンションのオートロックやイモビライザー搭載の車やバイクなど、特殊なケースや特別なケースの鍵交換をする場合には対応できるノウハウがある業者を選ばなければなりません。

対応時間とスピード対応が可能か

業者選びをするうえでは、対応時間や直ぐに駆けつけてくれるのかといった対応力も確認する必要があります。
鍵の紛失やとじ込みなどで、家に入れない、バイクや車が動かないといったケースや、空き巣などの犯罪被害に遭い、鍵が壊されて施錠ができない状態などの場合、直ぐにでも鍵交換をしたい事情が生じます。
それが真夜中であったり、土日祝日であったりしても、直ぐに受け付けて緊急対応してくれるか、営業時間と駆けつけまでの最短スピードなども確認しましょう。
たとえば、24時間365日対応で、一定のエリアなら30分駆けつけといった業者は便利です。

鍵交換の種類と失敗しない選び方

形状やタイプで見分けましょう

鍵は、様々な種類があります。
一戸建てやマンション、アパートの他、自動車やホテルなど数多くのタイプの鍵があります。
また、中には、鍵を使用しないキーレスタイプのものも最近では増えています。
以前と比べると様々なタイプや形状の鍵が増えているため、鍵交換をする際にはきちんと自分の住まいに合ったものを見極めて失敗しない選び方を知ることが大切です。
現在、多くの住宅で使用されているのが、シリンダーと呼ばれる錠前がほとんどです。
シリンダーは、錠前を操作する鍵穴や円筒のことを指します。
通常、内筒を回転させて鍵を開け閉めする構造となっていますが、シリンダーは5種類ほどの種類があるので事前に確認しておきましょう。

シリンダーのタイプ

同じシリンダーでも5種類のタイプに分かれているので、自分の住まいに合ったものをきちんと見極めなければいけません。
現在多くの住まいで使用されているディスクシリンダーは、普及率が高いものの防犯面では安心安全とは自信を持って言い切れません。
ピッキング横行以前から使い続けている住宅も多いことから、防犯対策をしっかり行いたい方は鍵交換を行うことをおすすめします。
また、ディスクシリンダーは、時間が経つにつれて劣化してしまい鍵が擦り減ってしまうことも考えられます。
このような場合、鍵に大きな負担をかけてしまうこともあるので要注意です。

防犯対策に最適な鍵のタイプとは

さらに戸建てやマンションで多く使用されているのが、ピンタンブラー錠というタイプです。
タンブラー形がピン状になっており、鍵の形が片側にしかありません。
このタイプも多くの住まいで使用されている鍵となっています。
ピンタンブラー錠は、ディスクシリンダーと同様に防犯性が高いとは言えません。
現在、安心して使用できるロータリーディスクタンブラー錠やマグネットタンブラーシリンダー錠、ディンプルシリンダー錠などの鍵もありますので、信頼できる業者に依頼し防犯対策のために鍵交換を行ってみることをおすすめします。

鍵交換が損害保険を使って費用負担を抑えてできることも

鍵交換と保険の関係

鍵交換をする際に気になるのが費用です。
予算に限りがある方や、あまりお金がかかると困るというご家庭もあることでしょう。
とはいえ、鍵を失くしたり、鍵が壊れたり、空き巣などによって破壊されたり、空き巣や不審者に侵入されてしまったという場合には鍵交換が必須ともいえ、無理に費用をかけてでも対応することが望まれます。
こんな時に備えて役立つかもしれないのが、加入されている損害保険です。
すべてのケースではありませんが、鍵交換が必要になる事情や状況によっては基本補償や特約の保険金や、付随サービスの費用負担によって、自己負担なし、もしくは一部の費用を賄える可能性があります。

お住まいの保険に加入しているなら

火災補償や住宅総合保障などのお住まいの保険に加入している場合、契約している内容と鍵が災害によって壊れたり、使い物にならなくなるなどの事情が合致して、損害認定がなされれば、保険金の支払いにより鍵交換費用を賄える可能性があります。
放火や類焼などでドア部分が焼けて、鍵が使い物にならなくなったり、ドア自体を交換するケースをはじめ、洪水による浸水で鍵穴に水が入って使えなくなった、台風や竜巻でドアが壊れたなどの場合、水害や風災などの保証がついていれば、保険金でカバーできる可能性もあります。
空き巣による被害においては、盗難補償や盗難に伴う付随費用がカバーされる特約などに加入されている場合、壊された鍵交換の費用がカバーできる場合があります。

自動車保険に加入しているなら

自動車やバイクの補償に加入している場合には、鍵の閉じ込めなどの解錠作業は無料のロードサービスなどで対応できるケースが少なくありません。
交換が必要な場合は無償または有償のサービスが分かれます。
また、車両補償をつけ、盗難時の補償にも加入していれば、鍵の損壊や、こじ開けなどに伴う修理費用がカバーされる可能性もあります。
車両補償には火災や水害などの自然災害やいたずらなどの補償もありますので、鍵が壊れた事由によって、ご自身がご加入の補償が当てはまるかを確認しましょう。

暗号方式ロックからの鍵交換

キーがなくても開けられる暗号式ロック

暗号式ロックは、鍵を紛失する心配がないため、防犯意識が高い方が次々とこのタイプに鍵交換されています。
どんなに素晴らしいシリンダーを設置したとしても、鍵を紛失してしまったとしたら何もなりません。
鍵と本人がわかる書類などを一緒に無くしたとしたら、見知らぬ誰かに住居を突き止められてしまう可能性もあります。
鍵が必要なければ、鍵を紛失して恐ろしいことになる心配はありません。
好きな暗証番号を設定するだけですから、必要な人数分の鍵を作る必要もありません。
鍵を保管する煩わしさもなく、防犯に良いと人気です。
しかし、そんなにすぐれていたとしても完全とは言えません。
暗号式ロックだけに頼るのは危険です。
防犯アラームや防犯ブザーなどを併用することをおすすめします。

空き巣に狙われることも

高い防犯性に魅力を感じて導入する方が多い暗号式ロックですが、意外にも空き巣被害に遭う確率が高いことをご存知でしょうか。
よく使う番号部分が汚れているため暗号が推測できる、家族がメモなどに書き記しいたため設定した番号が漏えいするなど、安心しきってしまい情報管理を徹底できず空き巣被害に遭っているのです。
どんなに高機能であったとしても、番号が漏れてしまっては意味がありません。
情報管理が徹底できないのであれば、オーソドックスなワンドアツーロックのほうがよほど防犯性が高くなります。

鍵交換は簡単

犯罪者が最も嫌うのは、開けにくそうな錠前が2つついていることです。
穴が2つあるだけで、犯行を思いとどまる空き巣犯も多いのです。
鍵交換は簡単にできますから、CPマーク付きの錠前に交換しましょう。
CPマークは、高い防犯性能基準を満たした建物部品にだけ与えらえるマークです。
簡単に共有できる、小さな鍵を持たなくても良い、鍵を失くす心配がないなどメリットが多い暗号式ですが、鍵の管理より難しいのが情報の管理です。
情報の管理が徹底できないのであれば、従来の錠前を設置したほうが安心して暮らせるでしょう。
理論上は防犯性能が高いロックですが、うっかりミスが多い人間にはあまり向かないようです。

鍵交換はワンドアツーロックがいまや常識

ピッキング被害対策

あっという間に鍵をこじ開け、部屋の中に侵入するピッキング被害は今もあります。
ドアの防犯対策が常識となるようになり、ピッキング被害は急減していますが、いまだにワンドアワンロックだったり、古いシリンダーを使っているところが、ピッキング被害に遭っているのが実情です。
今は、ワンドアツーロックが常識となっています。
もし、まだ部屋に鍵が1つだけしかついていないなら、すぐに2つ目の補助錠を急いでつけることをおすすめします。
古いシリンダーをお使いなら、補助錠をつける前にまず鍵交換が必要です。

鍵交換の相場

鍵の価格にはピンからキリまであります。
最高級なら1万円から2万円ほどしますが、国産の鍵なら3000円台のものまであります。
ただ、価格が高いから性能が良いのかというとそうでもありません。
ピッキング被害が相次いだことから、法律で鍵の評価を消費者に表示するようになったことはご存知でしょうか。
鍵の評価は3段階あり、5分未満・5分以上・10分以上にわかれています。
一般的に、犯罪者は、10分以上かかると侵入を諦めると言われています。
評価5分以上の鍵を2つつけていれば、ほとんどの犯罪者は侵入を諦めるでしょう。
評価10分以上の鍵なら完璧です。
評価10分以上の鍵でもかなりリーズナブルな価格で出回っています。
高い鍵だから良いというわけではありませんから、予算に合わせて購入されると良いでしょう。

どこに依頼すれば良いのか

街で見かける鍵専門店に鍵交換を依頼した場合、鍵交換やツーロックにかかる費用は、製品の価格に工賃の費用をプラスした価格が提示されます。
人件費は思われている以上に高いため、一般に鍵交換の費用は高いと思われています。
もっとリーズナブルなところに依頼したい場合は、インターネットなどで比較してみましょう。
案外安い工賃で請け負っているところを見つけることができます。
鍵専門店に見積もってもらっただけでは、高い費用を支払うことになりかねません。
鍵交換でも、比較と相見積もりは必ず行いましょう。